前の10件 | -

パナソニック、ポータブルナビ「Strada POCKET」にワンセグ録画機能を内蔵

 パナソニックオートモーティブシステムズは3月16日、ポータブルナビゲーションシステム「Strada POCKET」において、新製品5機種を発表した。ワンセグチューナを内蔵し、SDカードへの録画にも対応する。4月16日に発売する。 発表されたのは、7V型モニタの「CN-SP700VL-K」(カー用品ルートでの型番はCN-MP700VD-K)、「CN-SP700L-K」、(同CN-MP700D-K)2機種と、5V型モニタの「CN-SP500VL-K」(同CN-MP500VD-K)、「CN-SP500L-K」(同CN-MP500D-K)、「CN-SP300L-K」の3機種。いずれも全国1022都市の詳細地図情報と、2100万件の個人宅の電話番号データベースを収録した、8Gバイトのmicro SDカードを同梱する。 全機種ともに、地図情報を収録したmicroSDカード専用のスロットと、ワンセグ録画やSDカードに書き込まれたMP3/WMAの音声ファイル(CN-SP300は非対応)などを再生する、SDカードスロットを備えたダブルスロットモデルとなる。同社のデジタルレコーダー「DIGA」や、薄型テレビ「VIERA R」シリーズで録画したSD動画を持ち出して、再生することも可能だ。 いずれも、目的地付近で駐車場・コンビニ等を地図上に高速表示する「ランドマークセレクト」や「迂回ルート探索」機能を搭載。CN-SP700VL-KとCN-SP500VL-Kには、リアルタイムで渋滞が確認できるFM-VICSを備えた。 本体サイズは、7V型モデルが高さ108mm×幅195mm×奥行き29mmで重量508g、5V型モデルが幅139mm×高さ89mm×奥行き26mmで、重量が302gとなる。電源には内蔵リチウムイオン電池を使用。約3時間の充電で、3時間程度の連続使用が可能だ。地図情報は、年度更新データをウェブ配信する有償サービスを予定している。CN-SP700VL(店頭想定価格:8万円前後)CN-SP700L(店頭想定価格:7万円前後)CN-SP500VL(店頭想定価格:6万円台半ば)CN-SP500L(店頭想定価格:5万円台半ば)CN-SP300L(店頭想定価格:4万円台半ば関連記事ケンウッド、ワンセグ対応のDVD/USB AVメモリーナビ「AVENUE MDV-313」を発売 - 2009/11/30 20:03:01三洋電機、ポータブルナビ「Gorilla」に簡単吸盤取り付けキットの新モデル - 2009/09/17 18:59:01ソニー、ポータブルカーナビ「nav-u」に4.8型モデル--徒歩モードを充実 - 2009/09/18 15:23:01

注目の若手俳優・戸谷公人が仮面ライダーから理想の彼氏に変身!?

写真拡大'09年に放送された特撮ドラマ「仮面ライダーディケイド」(テレビ朝日系)で、仮面ライダーディエンドを演じた注目の若手俳優・戸谷公人が、1stDVD「Monopolize」を発売。それを記念して14日、都内でホワイトデーイベントを開催した。イベントでは、DVDの中で演じた“理想の彼氏”を再現し、「君がいないと駄目なんだ」など、本編中に飛び出したセリフでファンを魅了した。【写真】本編には、女性を“キュン”とさせるようなセリフが多く収録本作は、戸谷が理想の彼氏という設定で、一緒に朝食を食べたり、公園でデートをしたりと、本当の彼氏になってくれたような気分が味わえる作品。初めてのDVDの完成に戸谷は「こうやって単独でイベントをするのが初めてなので、ワクワクしています。今回は演技というよりも素の部分を重視していて、僕が普段言うようなせりふや服装、髪形などを意識して撮りました」と見どころを紹介した。女性を“キュン”とさせるようなセリフも多く収録されており、「全部恥ずかしかったです。『君がいないと駄目なんだ』とか、普通は言わないじゃないですか…」と照れた様子。また、自身の理想の彼女について聞かれると、「自分のわがままを聞いてくれたりするんですけど、たまに注意してくれるような優しいだけではない女性が理想です」とタイプを明かした。また、イベント当日がホワイトデーということもあり、バレンタインデーの思い出について、「高校に行ってた時は、げた箱に10個ぐらい入ってるときがありました。その時はドラマみたいでうれしかったです」とイケメン俳優ならではのエピソードを語った。【関連記事】・ 出演者も大興奮!「KAMEN RIDER DRAGON KNIGHT」イベント直前会見 (ザテレビジョン)・ ミュージシャン・吉川晃司が“40代半ばの変身”に歓喜! (ザテレビジョン)・ 仮面ライダーW 等身大パネルの相棒と舞台あいさつ (ザテレビジョン)・ “シンケンブルー”の相葉弘樹がファンと“真剣”に握手!! (ザテレビジョン)・ イケメンライダー・井上正大がスポーツ紙1面を奪取!? (ザテレビジョン)

宅配便の再配達もインターネット時代へ

写真拡大詳細なデータは、アイシェアの市場調査ページ「rTYPE」でご覧いただけます。【通常のグラフはこちらをクリックしていただくとご覧いただけます】宅配便もネットの時代へ!再配達依頼者の5割「ネット依頼利用」 〜ネットでの再配達依頼は8割半が「パソコン」から不在時に荷物が届き、受け取れなかった際などに依頼する「再配達」。電話だけでなくインターネットで再配達の依頼を受けている宅配便業者も多いが、インターネットでの依頼を行っている人はどのくらいいるのだろうか。ネットユーザーを対象に調査を行い、20代から40代の男女542名の回答を集計した。回答者のうち、荷物の再配達依頼をすることが「頻繁にある」人は35.6%。「たまにある(45.9%)」「滅多にないがしたことはある(9.6%)」を合わせると、再配達依頼経験者は全体の91.1%にのぼった。再配達依頼経験者に、再配達を依頼する際にインターネットから申し込んだことがあるか聞いたところ、「ある」と答えたのは47.6%。男性(55.0%)のほうが利用経験者は多く、女性(39.3%)を15.7ポイントも上回っている。また、再配達を依頼する頻度が高いほど利用経験者が多く、「頻繁にある」人では61.1%と高比率に。これらの利用経験者のうち、83.0%がインターネットでの再配達依頼時に「パソコン」を利用することが多いと回答。「携帯電話」は17.0%と少数だ。続けて、インターネットでの再配達依頼経験者に、再配達を依頼する際に電話ではなくインターネットを利用する理由を聞いたところ、63.0%が「インターネットのほうが手軽に感じるから」と回答。「電話の自動音声応答に従って番号を入力するのが面倒だから」は13.6%、「電話で宅配業者の人と話すのが嫌だから」は6.0%という結果に。「その他(17.4%)」とした人の理由(自由回答)では、「電話代がかからないから」「メールが来るので記録が残る」「深夜に再配達依頼をするから」といった声が複数見られた。では実際のところ、インターネットでの再配達依頼経験者は電話とインターネット、どちらで依頼することが多いのだろうか。尋ねたところ、「電話」と答えたのは40.0%、「インターネット」としたのは60.0%と、半数以上がインターネットを利用するという実態が明らかに。「インターネット」派は男性(67.1%)に多く、女性(48.9%)を18.2ポイントも上回っている。再配達依頼経験者が大半を占める現在、その利便性からインターネットでの再配達依頼がさらに増えていくのかもしれない。調査はネットマーケティングを展開する株式会社アイシェアが、同社の提供するサービス会員をパネラーとして行った。◆詳細なデータは、アイシェアの市場調査ページ「rTYPE」でご覧いただけます。宅配便の再配達に関する意識調査http://release.center.jp/2010/03/1601.html◆rTYPE リリースの文章、画像はご自由にご利用頂けます。※一部利用規程、版権に関わるものがある場合がございます。株式会社アイシェア

ブリストル、英国1のミュージック・シティに

英国で1番の“ミュージック・シティ”は、ブリストルだという。著作権を管理する団体Performing Right Society for Music(PRS)の調査によると、ブリストルはロンドン、リバプール、マンチェスターといった大都市以上にミュージシャンを輩出する比率が高いという。PRSは、6万5,000人におよぶ同団体の会員のデータベースを調査。それぞれの都市の人口と照らし合わせた。この結果、ブリストルではミュージシャンになる比率がどこよりも高いという。最も多くのミュージシャンが“住む”のはロンドンだが、この計算では26位と、ミュージシャン誕生率は低かった。ブリストルは、マッシヴ・アタックやポーティスヘッドの故郷。トリップホップの発祥地として有名だ。PRSが発表したUKの“ミュージック・シティ”トップ10は以下の通り。1.ブリストル2.カーディフ3.ウェイクフィールド4.グラスゴー5.チェルトナム6.エジンバラ7.マンチェスター8.ペーズリー9.ドンカスター10.ロンドンベリースコットランドは、グラスゴー、エジンバラ、ペーズリーの3都市がランクイン。以前から言われてきたことではあるが、やはり北部のほうがミュージシャン誕生率は高いようだ。Ako Suzuki, London

NEC の WiMAX システムを利用し、台湾の大同電信が WiMAX 商用サービスを開始

日本電気株式会社(NEC)は2010年3月15日、同社が台湾の大同股有限公司傘下の通信オペレータ「大同電信(大同)」に納入した WiMAX システムが稼動開始したことを発表した。大同は、この WiMAX システムを利用して、台湾南部の屏東(ビントン)県および東部沿岸地域の花蓮(カレン)県において、同日より WiMAX の商用サービスを開始する。人口カバー率(屋外)は80%。同サービスは、一般利用者向けのモバイルインターネットサービスに加えて、医療や教育などの公共サービスを支えるネットワークインフラとしての活用も期待されているという。また5月には、屏東県に隣接する高雄県においても同様のサービスが開始される予定となっている。■関連記事UQ コミュニケーションズ、UQ WiMAX に NEC 製無線基地局設備を導入BIGLOBE 旅行、宿泊予約サイトの宿泊プランを横断検索できるサービスを開始NEC、2つのタッチパネルを搭載した POS ターミナル「TWINPOS5500Pi」を発売ソニックウォール、NEC ネッツエスアイとサポートパートナーシップを構築ベイ・コミュニケーションズが KDDI の地域 WiMAX ソリューションを採用

自治会長の自宅に銃弾=暴力団追放運動と関連か−北九州

 15日午後11時20分ごろ、北九州市小倉南区南方の同区自治総連合会長作本亘さん(75)方で、「窓ガラスが割れる音がした」という110番があった。玄関や勝手口のドアに銃弾の跡があり、窓ガラスが割れていた。けが人はいなかった。同区内では指定暴力団工藤会の事務所開設の動きがあり、自治会は暴力団追放運動を進めていた。福岡県警小倉南署は拳銃発砲事件とみて関連を調べている。 同署によると、玄関と勝手口ドアはいずれも道路から見える位置にあり、計6発の弾痕が見つかった。また数発の銃弾が発見されたが、薬きょうは見つかっていないという。 通報した近所の住民は「爆竹が鳴るような音が聞こえ、その後車のエンジン音が聞こえた」と話しており、同署は犯人が発砲後に車で逃走したとみて調べている。 

橋下新党・大阪維新の会が発足(産経新聞)

 大阪府の橋下徹知事が代表を務める地域政党「大阪維新の会」は19日、府選挙管理委員会に政治団体の届け出をし、発足した。府と大阪市の再編による「大阪都構想」など知事の政策実現を目指す事実上の「橋下新党」で、参加議員は府議だけでなく大阪、堺両市議にも拡大。高い知事人気を背景に同名の議会内会派が府議会ではすでに2番目の勢力となっており、来春の統一地方選では、両市議会を含めそれぞれ過半数獲得を目指す。

 首長自らが代表となり、議員と連携して複数の議会にまたがる地域政党を結成するのはきわめて異例。発足時の参加者は府議24人、大阪市議1人、堺市議5人の計30人。他に加入を検討している議員が数人おり、勢力はさらに拡大する見込み。

 新党の基本政策は大阪、堺など11市を20の特別区に再編し、住民サービスを行う基礎自治体と交通網の整備など広域にまたがる政策を進める広域行政体に分ける大阪都構想や大阪(伊丹)空港の廃港など。

 この日、大阪市内のホテルで行われた発足式で橋下知事は「大阪は世界で10本の指に入る能力があるのに、行政の仕組みがとんでもないから凋落(ちょうらく)している」と指摘。「政治が大阪を変える。既存政党との大戦争になるが、大阪を変えるため前に進んでいく。今日から本当の意味での戦いが始まる」と決意を語った。

 民間を中心に大阪維新の会を応援する政治団体「経済人・大阪維新の会」も22日に発足する。

【関連記事】
橋下知事代表“維新の会”が政治団体を届け出 さらに拡大も
恩讐超え橋下知事と連携 今夜発足「維新の会」
「維新の会」、大阪府議会で単独第2会派に 橋下新党きょう旗揚げ
橋下新党に戦々恐々「黒船が来た」と政令市議
18日に結党、消費税上げは法人税下げとセット

堀内恒夫氏に参院選への出馬を打診 自民(産経新聞)
電車内で女子学生の体触る 税務署員を現行犯逮捕(産経新聞)
田辺三菱子会社のデータ改ざん、「看過できない重大な不正行為」―日薬(医療介護CBニュース)
<将棋>三浦の策に羽生長考 名人戦第2局(毎日新聞)
6割「司法、より身近に」=参加意欲は横ばい−裁判員制度意識調査・最高裁(時事通信)

米国で iPad の予約受付開始、一日で 12 万台の注文を受ける

ある Anonymous Coward 曰く、米 Apple が 12 日、iPad の予約受付を開始したところ、1 日でおよそ 12 万もの予約注文が寄せられたとのことだ (マイコミジャーナルの記事より) 。なお、iPad の詳細スペックも公開されており、画面の不用意な回転を抑える「スクリーン回転ロック」ボタンや、電子書籍リーダー「iBooks」が標準搭載されないこと、標準で画像だけでなく Office 文書や PDF などの閲覧に対応する点、画面読み上げ機能などのアクセシビリティ機能を備えている、といった情報が公開されている。スラッシュドットのコメントを読む | アップル関連ストーリー:Apple、タブレットPC「iPad」発表 2010年01月28日

【トヨタ パッソ 新型発表】1か月間で目標の2倍を受注

写真拡大【トヨタ パッソ 新型発表】1か月間で目標の2倍を受注 写真一覧(3件) トヨタ自動車は、新型『パッソ』の発売1か月間の累計受注台数が月販目標の2倍に達したと発表した。新型パッソは、2月15日に発売したが、3月14日までの1か月間で、月販目標台数の6500台に対し2倍の約1万3000台の受注を獲得、好調な立ち上がりとなっている。「パッソ」と「パッソ+Hana」の2つの個性と全11色のボディカラーにより、選択肢が拡がったことや、コンパクトなボディサイズと広い視界などによる運転のしやすさ、運転席からすぐ手の届く位置に配置した買い物フックやマルチトレイなど、使い勝手の良い装備などが好評だという。

ブラッドサースティー・ブッチャーズ、23年目の最高傑作『NO ALBUM 無題』、その裏側の葛藤とは?

写真拡大 吉村秀樹。ブラッドサースティ・ブッチャーズを率いる頭脳であり、浮かんだりおぼれたりを繰り返しながら、このバンドを23年にわたり運営してきた男である。◆「ocean」PV映像◆メッセージ映像音楽に関しては「感覚派の天才」などと言われることもある。それも一面では事実ではあるが、四半世紀近くにわたり、唯一無二のバンドを牽引してきた努力をまずは称賛したい。維持する努力があったからこそ、今こうして我々はまた新しいアルバムを聴くことができ、新たな感動をブッチャーズから得ることができる。“感覚の人”だけで活動していたなら、とっくの前にこの優れた共同体は空中分解していたはずだ。なぜなら、彼らのバンド人生は荒波の連続だったからだ。メジャー・デビューした1994年からこれまで、所属したレコード会社の数は6つ。ほぼ1枚ないしは2枚で移籍を繰り返し、前作『ギタリストを殺さないで』は自主レーベルからのリリースとなった。しかし、頭抜けた才能はいつの時代も放っておかれることはない。14年ぶりに古巣のキングレコードに復帰し、このたび通算11枚目となる新作を発表した。タイトルは『NO ALBUM 無題』。同時に、以前キングから発表した『kocorono』に「1月」を追加収録した『kocorono 完全盤』もリリースされる。どちらも掛け値なしのマスターピースだ。後者は既に方々で評価が固まっているブッチャーズの金字塔だけに、さしたる説明は不要だろう。一言で言うなら「聴けば分かる」。新作となる前者は、4人になってからの最高傑作に仕上がっている。これほどまでにポップなブッチャーズの歌をこれまでに聴いたことがない。フックの強いメロディの連なりが全10曲。それでいて得意とするギター・ロックの強度は落ちていない。23年目のステップ・アップ。外側からは順調に歩みを重ねているように見えるが、吉村の胸のうちは穏やかではなかった。メンバーを叱咤激励し、フラフラになりながらようやくゴールにたどり着いたという。成熟とは無縁の、そうした蒼さや煩悶がやはりこのバンドには欠かせないのだろう。反面、いつまで経っても不安定だからこそブッチャーズなのだともいえる。大好きな酒をたしなみながら、吉村はとつとつと話し始めた。――『NO ALBUM 無題』、素晴らしいアルバムですね。とくに印象的なのがメロディで、独特なユニゾンというかハーモニーが随所で披露されています。「歌だよね、頑張ったさ(笑)。声は一番多いところで3つ重ねてるんだ。一応ハモリのつもりなんだけど、そのハモリが正しいかどうかは分からない。俺、理論とか大っ嫌いだから。体でやるっていうか、天然でやるっていうか、音階もちょっと昔っぽいしさ。友達が欲しくてやったことなのかな、とか思う……俺の化身が欲しいっていうかさ。そうじゃなきゃやってらんねえって思ったよ。そこに答えがあったんだ。それまですごく悶々としてたわけ。何度めまいが起こったことか。メンバーの良さを引き出したいとか、いろいろと考えたりして。でも全然ほかのメンバーと絡まなくてさ、俺の考えが。曲を作ってる段階から、このまま作り続けてると俺の比重が大きくなり過ぎるってのは分かってたのね。そこには行きたくないと思ってた。もうちょっと4人の個性が違う部分で聞こえるような……ダメな作品でもいいから、不思議な感じのあるアルバムを作りたかったんだよ。それを一生懸命説明してるのに、ブッチャーズって1つのことしかできないんだよな。『もっと、もっと』って言ってたら、今度はメンバーからフレーズも出て来なくなっちゃってさ。それでもところどころ、(田渕)ひさ子とかがフックになってくれたりしたんだよ。彼女も自分でバンド(toddle)を組んでるわけじゃん。だからリーダーとして理解できる部分があったんだろうね(笑)。だけど、どんどんどんどん、追い詰められてくんだよね、俺が。『どうしたらいいんだ、答え出なかったらおしまいだぜ』って」――今まで以上に「バンドとして」の作品を作りたかったということですか。「まあね……ただ、自分の思うところとはみんなが違う方向に進んでたっていうか。それは自分も含めてなんだけど。本当に、今回は怒り過ぎてた(苦笑)。射守矢(雄:ベース)だってかなり責められたから。『ふざけんな』って。長いからこそ言える仲なんだけどさ。まあ、今回のアルバムでは“射守矢色”ってのを出せなかったというのはあると思う。音としてはあるけど、曲としては比重が低くて。今までのアルバムよりは、俺の作った曲の方がかなり多いんだよ。だからある意味、ポップに聞こえるかもしれないよね。結果的にはこうしてキングからリリースされることになったけど、制作自体は既に自分たちでやってたのね。だったら、好きな方向に行きたいなって思ってた。でも自分でも捉えきれなくて、そしたら俺の音がどんどん大きくなってきて。で、追いつめられて『さあ、どう行こう』っていうポイントで、なかなか歌ができなくてさ。しかも頭にはあるのになかなか出てこないわけよ。2回も3回も踏み外して」――メロディは先に作ったんですか。「いや、完全に後乗せ。1、2曲は先に作ったけど。とにかくもう、今回の歌はギターを持たずに、曲も忘れながら作ったからね。そうしないと出てこなかったんだ、ギターを忘れないと。自宅で大声は出せないから、スタジオに個人練習で入って(笑)。ギターも持って行かなかったよ。手をブラブさせて歌ってた(笑)。前からやってた曲、例えば『フランジングサン』とかは一緒に歌もできたけど、あれなんて何年も前から作ってるフレーズだからね。確か『yamane』(2001年)の頃から。だからフレーズはメンバーに何度も聴かせてるわけ。でもいざ作ろうとすると『分からん』って雰囲気があって、それが不満だった。その不満がメンバーには分からないのよ。最後の最後、歌入れする時も『じゃあ順番通りに「フランジングサン」からやろうか?』って自分に言うんだけど、俺はそれも不満だったの(笑)。何かが違うなって。それで悶々としてるうちに、いつの間にか1人で歌を重ねてたんだよね。これって野性なんだと思う」――吉村さんは常に口を大きく開けて歌いますが、今回はさらに大きく開けて歌ってる姿が目に浮かぶんですよ。「俺の歌い方は、まっすぐにストーン!だから。変なビブラートなんて入ったら『負けだ』って思ってた。まっすぐこそ“歌”なんだって。ビブラートかけたら、誰だって上手く歌えるんだよ。本当に震わせる人って本当に上手いから。フラットもシャープも自分で操るでしょ、演歌とかそうだし。だけど、まっすぐ歌う人ってなかなかいないんだよね。恥ずかしいんだよ。歌ってる間もそうだし、今でも恥ずかしいよ」――誤解を恐れずに言うなら、今回のアルバムはポップだと思います。「それはやっぱり、俺が作ってる部分が多いから。俺って、ピアノで言うなら白鍵しか追わない男なのよ(笑)。感覚的に、マイナーもメジャーもないんだよね。そういう部分では射守矢とかが作るフレーズとは、ちょっと違うんだ」――もともと吉村さんは、広がりのある音が好きな人なのでは?「そう、ホワーンって言えばいいかな。フンワリしてるっていうか。例えば、炭酸みたいな(笑)。でももっと、メンバーにはその炭酸感を分かって欲しくてね。この先へ行こうと思ったら、もっと引き出すしかないでしょ。俺に炭酸があることをメンバーは分かってないよ、まだまだ。しかもメンバーにもあるんだよ、その炭酸は。なのにやるべきことしかやらないから、もったいない(笑)。新作を作り終えてメンバーに言った言葉は『もう2度とこんなアルバムは作りたくねえ!』だったからね(笑)。みんなポカーンとしてたよ。今までいろんなことを経験してるのに、何でそんなところに来るんだろうね?」――どうしてでしょうね(笑)。ただ、40を越えても未だにその荒削りな感覚を持っているのは純粋にすごいことだとは思いますが。「今回、いろんな人から言われるんだよね、それ(笑)。しかも年が近ければ近いほど(笑)。自分では分からないな。人とは違うところを求めてるのかな?とは思うけど。でも一方ではバンドの一員だと思ってて、その思いの方が強かったりする。ただ、自分がいなかったら、このバンドは決して成り立たないだろうなってことも毎日考えるよ」――とはいえ変な具合にシリアスにはならないですよね。解散を口にするとか、仲が険悪になるとか、そういう話とは次元が違う気がします。「うん。俺はもっと先を見たいし、先を感じたい。だから俺は言うわけ。言い方は子供かもしれないけど……あとは個性を尊重したい。もっともっと、炭酸のシュワシュワをさ、あるんだからさ、あいつらには」――十分にシュワシュワが出ていると思いますよ。だってブッチャーズの形容詞は「日本の至宝」やら「唯一無二の存在」やら、すごいものばかりじゃないですか。「そんな存在だったら、俺、別に貧乏じゃないと思うぜ(笑)。自分でも最低の人間だと思うし、誰よりもローだと思ってる。そこで戦ってるんだから。今日を生きるので精一杯なんだよ。でもその切迫感は表現力とはイコールじゃなくて、実はバンドがいつも奮い立たせてくれるんだ。必ず、毎回、毎回ね」――少しだけバンド運営に疲れてしまったんですかね。「うーん、せっかく4人でやってるんだから、一番の本音は前のアルバムとは違うものを作りたいってことだよ、バンドとして。でも俺だけが強いんだ、その思いが。そもそもレコーディング入る前にミーティングとかしないしさ。出した音を拾ってもらうところから始まるから。前は射守矢が曲を持ってきたけど、今回はあまりなかったし。その点ではひさ子が持ってきてくれたね。例えば俺が病気とかでスタジオに行けない時とか、バンドをまとめる役をやってくれたよ」――確かに、田渕さんと共作して共に歌ってる「curve」はアルバムの中でも強烈なフックになっています。「あれこそ、バンドが目指す先にあった曲。あれぐらいフックのあるところから出発したかった。別にヴォーカルを変えるとかいうことじゃなくて、逆に言うと、誰が何をやっても良かったのよ。発想を自由にして行かないと、俺に対しての責任が膨れるばっかりで。苦しい時なんかは特にそうだけど、やっぱり違う視点が欲しいじゃない? 4人もいるわけだから。並行してやってるDischarming manではそんなことないのにな」――それは関わり方の問題なのでは?「まあね、Discharming manに入ったのも成り行きだしな。あのバンドはエビ(フロントマンの蛯名啓太)が明確にやりたいことがあるから。エビは“僕の歌”を歌うタイプで、そこは俺と違う。エビは感覚の男で、俺はその感覚の部分を引き出してあげたい。ただ、あのバンドを経て思うのは、もう1人、ブッチャーズにこういうブレインがいたら面白いのかなって」――いやいや、それは絶対ダメでしょう、ブッチャーズでは。破綻しますよ。「俺が求めてるのは相談じゃないの、感性なのよ。俺は昔、コーパス(・グラインダーズ:名越由貴夫らと組んでいたバンド)をクビになった男だから、ほかのバンドはやりたくないなって思ってたんだけど、エビは自然と引き寄せてくれる。精神的にすごく助けられてるし、心地よいプレッシャーもあるんだ。音楽に対しての感覚……そのバンドに対しての“愛”だと思うんだけど、そこを表現しなくちゃいけないってことを、逆にすごく教えてもらったよ」――今回のアルバム・タイトルが『NO ALBUM 無題』の理由は?「今まで言ったこと、全部がそうだから。『俺が言ってることは無題なんだよ』ってずーっと思ってたからね。アルバムを作ってる時に、頭に来て、『こんなのアルバムじゃねーんだよ』って思ってた。だから『NO ALBUM』ってこと。そういうのを一生懸命パンクで勉強してきて……そういうこったい」――今回のアルバム・ジャケットは、深井克美さんの作品を起用してますが、この絵を使いたいと思ったきっかけは?「18の時にふらっと立ち寄った美術館で個展をやってたんだ。それで『この絵みたいなアルバムを作りたいなあ』って、ずーっと思ってた。脳裏にこびりついてたのね、青春でしょ、いわゆる。今まで、ジャケットはリアルタイムでコラボしてきたじゃない? 奈良(美智)さん(『banging the drum』『ギタリストを殺さないで』『bloodthirsty butchers VS +/-{PLUS/MINUS}』)とか、ジミー(大西)ちゃん(『未完成』)とかさ。それでもあの絵のことはずっと頭の中にあった。今がその絵と合うタイミングだったのかもしれないけど、やっぱり巡り合わせかな。大体そうやって巡ってくるものを受け入れて、自分も表現してるから」――そういう不思議な巡り合わせって、今までも体験してますか。「この先も来て欲しいけどね。今は、もっと4人で体感していきたくて……上手く言い表わせないけど、炭酸のシュワシュワでもいいけどさ(笑)、シュワシュワいつも出てるんだから、いつもシュワシュワしないと」――またそこに行きますか(笑)。さて、今回は14年ぶりにキングレコードに復帰。以前キングからリリースした『kocorono』の完全盤も同時に発売されるわけですが、公言しているように、このアルバムは吉村さんの中でも突出した位置づけですよね。「『kocorono』で視点を変えようっていうのはあった。そこを起点にして、それ以降のストーリーが始まるっていうか。きっかけを探してた頃で、それを上手くできたからバンドが続けてこれたんだと思う。そう思って作ったから、『ここで終わってしまってもいい』っていう思いと『自分で音に対して取り組みたい』っていう思いの分岐点であったことは確かだよね。いろんな感情をぶちまけたり、いろんなことに意固地になってる自分もいたりして、重い部分を背負ってるところもある。今回は全部リマスターしたんだけど、先にいろんなリマスターを聴いたわけよ。レッド・ツェッペリンは上等だった。フガジは、『いいんだけど、俺の好きなアルバムのリマスターはダメだあ』とか(笑)。ビートルズに至っては『何だよこれ』って感じ。ラジオから聞こえてきただけでも別物で、あれはビートルズが演奏してないと思った方がいい(笑)。でもデジタル・リマスターとかくそ食らえだけどな。で、『kocorono』のリマスターをやるにあたって、やるんだったら同じスタッフでやりたいってのがあってさ、エンジニアも何もかも含めて。苦労したよね、3日間も根詰めて。でもね、それを必死に乗り越えて、作業の中で自分を確かめるところとか、感動する部分が多々あったよ。同じスタッフで、同じアナログのテープを回して。当たり前だけど、俺たちは年を重ねてるわけで、利口にもなってる。でもさ、譲れないことは譲れないじゃん。いくら時間がかかっても譲れない。そういった作業の中で、スタッフ含めてみんなが愛情を注いでた。『ああじゃない、こうじゃない』とか言いながらね」――同じスタッフということは、プロデューサーの名越由貴夫さんも加わったわけですね。「うん。彼は厳しいけど、優しいところもすごくある人。昔からそうなんだけど、人の野性をぎゅっとつかんでくれるんだよね。今回の作業も本当にそうだった。今回、『1月』を入れてるけど、『kocorono』はやっぱり『2月』から『12月』なんだよ。『1月』ってタイミング的にもつなぎの曲なんだよね、その前にコーパスがあったし。きっかけとして作った曲には違いないけど。『kocorono』は、発売してからスヌーピーのジャケがさしかえになったりとかいろいろとあったけど、自分の中で『ブッチャーズの決定的な1枚にしたい』って思いははっきりしてた。もう一回あのアルバムに立ち向かうことで、感覚の面でリアルさを受け止められるんじゃないかなとも思ってたね。リアルっていうのは今回の新作にもあるし、この先にもあると思うんで、リマスターはそういうきっかけになったよ」――ところで『kocorono』の完全盤をきっかけに、自分は久しぶりに名越さんと吉村さんが共作したCharaの「タイムマシーン」(1997年)を聴いたんですよ。今聴いても全く古びていませんでした。「あの曲は、当時の新しいものを取り入れるっていうよりも、ロウ・ファイな部分を選りすぐって持ってくるってところから始まってるから。さっき言った野性の部分もそうだし。加えてChara自身もそういう人だから色あせないんだと思う。俺の中では『kocorono』と『タイムマシーン』はすごく通じてるんだ。曲作りも発想も、名越くんとの関係もあって。あの悲しいハーモニカにしてもそうだし。ハーモニカなんだけど、何か変な音が入ってるでしょ? あのハーモニカのシミュレーションをめちゃくちゃ時間かけて家でやってたんだよ。本当にJ-ポップなんてくそだからな、みんな横並びなんてさ。今も誰かに曲を書いてみたいと思うけど、Charaほど魅力のある歌い手さんはいないよね。彼女の動物的な部分が好きなのかもしれないね。エンターテイナーは嫌いなんだ。上手くやりくりしてるような部分が見えると、とたんに冷めちゃう。こないだ名越くんとも話したよ、なぜあれができたんだろう?って。長い長い物語があるんだよね、あの曲には。野性と感性の巡り合わせが……語り尽くせないぐらいのさ」写真:Shigeo Kikuchi『kocorono 完全盤』2010年3月10日発売KICS-90587 ,800(tax in)『NO ALBUM 無題』2010年3月10日発売KICS-1518 ,940(tax in)<無題ナノダ>5月15日(土)大阪(十三)Live Bar Fandango[問]SMASH WEST 06-6535-55695月16日(日)名古屋(今池)HUCK FINN[問]JAIL HOUSE 052-936-60415月21日(金)東京(新代田)FEVER[問]SMASH 03-3444-6751◆bloodthirsty butchers オフィシャルサイト◆bloodthirsty butchers レーベルサイト

前の10件 | -

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。